川場ストーリーズ
KAWABA STORIES
02

都会ではできない経験で、個性輝く4人の子ども
自分らしい暮らしでストレスフリーの毎日

外山優さん

川場村出身。高校卒業後、進学で川場村を離れる。結婚後、夫の仕事の関係で静岡や東京などで過ごす。夫の転勤がきっかけとなり、4年前に子ども4人を連れてUターン。ご主人は単身赴任中。農業をしながら、趣味や子育てを楽しむ。

移住のきっかけは?

直接のきっかけは、夫の転勤が決まったこと。家族全員で移ることも考えましたが、転勤族なので今後も引っ越しはあります。その度に、子どもたちが転校しなければならないのが気がかりでした。私は3人兄弟の長女で実家は農家。いずれは戻った方がよいのでは、という思いは以前からありました。そこに、夫の転勤、コロナ禍での窮屈な暮らしが重なったことで、川場へのUターンを決めました。決め手は、子どもたちをのびのび育てられる自然あふれる環境。川場は、子どもの数が多くない分、小~中学校と同じ顔触れで学校生活が送れます。そんな落ちついた教育環境も魅力でした。


改めて川場村に住んで感じる良さは?

自由度が大きく、ストレスフリー。豊かな時間が送れます。都会にいたときよりも、時間を有効に使えるようになりました。今は農業をしながら、自分で時間をコントロールできます。実家が近いので、子どもの面倒を見てもらえるのも助かります。4人の子どもを1人で見るのは大変かと思っていたのですが、そうでもないなというのが本音です。

子どもたちは、収穫作業を手伝いながらおじいちゃんと関わって楽しそう。私は、顔見知りの人から「帰ってきたね」「農家始めるんだね」と声をかけてもらっています。地域の人とのあたたかなかかわりが持てるのもうれしいですね。


仕事について

春から秋までは実家の農業を手伝い、農閑期の冬はパートに出てます。うちで作っているのは、野菜、果物、お米。ナス、キュウリ、お米がメインです。ナスの収穫は一日1回でいいのですが、キュウリは朝晩と2回なので、結構手がかかります。出荷先は農協や市場。田園プラザに出す分は私のお小遣いとして利用させていただいてます。金銭面では、都内の方が時給は高い分、収入もありましたが、充実感は今の方が断然ありますね。自分で時間の調整ができて、休みも自分のタイミングでとれますから、メンタル的にも満たされています。

やりたいこともやっていますよ。元ソフト部なので、子供たちと一緒に少年野球に混ぜてもらって野球やったりとか、太鼓も子供の頃からやってたので和太鼓に行ったりとか、自分の時間をもてるようになって充実していますね。


子育てについて。子どもの変化は? 

理想だった「のびのびした子育て」ができるようになりました。
子どもたちは、都会に慣れていたので最初のうちは不便と言っていましたが、すぐになじんでくれました。

一番変わったと感じたのは、子どもたちの気持ち。それに伴い、遊び方もワイルドになりました。庭でトランポリンをしたり、夏は外に出したプールで際限なく水遊びをしたり。ゲームもしないし、テレビも見なくなりました。

川場にきて、子どもたちが自立したと感じます。夫が単身赴任で、私がワンオペになったのを理解しているのか、分担して家事をしてくれるようになりました。都会ではできないことが、子どもたちにとっては新鮮な遊びのようにうつるのかもしれません。タイヤ交換や畑仕事も率先して手伝ってくれます。


教育面で良かったと感じることは?

今までしてこなかったような、良い経験を積んでいます。川場小学校は、マーチングのレベルが高く、全国大会で銀賞という経験もさせてもらいました。土日は、楽器を持って帰って畑で吹いています(笑)。上の子は、ホームステイでアメリカに行きました。村の費用負担があるので、有難いですね。「やってみたい」という子どもたちの気持ちを、心配なく後押しすることができます。


川場村の魅力は? 暮らしの変化は? 

やはり一番は、自然。食べ物はおいしいし、夜は星がきれいだし。幻のコシヒカリといわれる「雪ほたか」を、毎日の食卓に普通に並べています。周囲の農家さんからいただく、規格外で出荷できない新鮮なリンゴや野菜が新鮮でとってもおいしいんです。いただいたリンゴで作る甘さ控えめのアップルパイは、子どもに大人気。おやつを作って子どもを待つのも、川場に来たからこそできることですね。

子どもは、農業に興味を持ち、つなぎを着て手伝ってくれたり、好きな野菜の苗を買って自分で育てたりしています。トマトが食べれなかった子も、自分で作ったトマトは食べるようになりました。

私は忙しい中でも自分の時間を持つようにしています。昔やっていた和太鼓の練習を始め、東京五輪の聖火リレーの際に披露しました。今まではできなかった、やりたいことを楽しんでいます。


地域に溶け込むコツは?

やっぱり積極的に周りと関わっていく方が楽しめると思います。神輿やかるたなど、子どもの行事に参加すると、いろいろなことを教えてもらえるし、無理なく溶け込めます。


これからについて

子どもたちが大きくなって送迎が減ると、農業にもっと注力できると思います。ハウスでブドウを作っているのですが手付かずなので、そちらにも取り組みたいですね。畑も今より管理が行き届くようになれば、もっと生産力が上がるかなと期待しています。


もうすこし川場村のこと

川場での必需品は?

車の免許。特に子どもがいると送迎が発生するので、公共交通機関だけに頼るのは難しいですね。車を用意するなら、二駆は避けた方がいいと思います。私はそれで失敗しました。

一日の暮らし方は?

忙しいときは5時に起きて収穫作業。7時に子どもたちを起こして学校に送り出した後、再び収穫。9時からお昼を挟んで市場への出荷作業などを18時くらいまで。子どもの世話など家のことが終わるのが21時くらい。結構ハードで密な時間を過ごしていますが、今の方がいろいろできて楽しいですよ。

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